top of page

​はじめに

「卯ノ里・東ヶ丘☆里山保護アクション」は知多半島の自然を守るため立ち上げた住民グループです。

特定の思想や政党・会派に縛られず、自由に活動できるようこの名を付け、ホームページを基地にフェイスブック、ツイッターなどへも情報を発信してきました。​

これまで、実に多くの人の協力があって私達の運動が成り立ってきた、と改めて感じています。私達の懸命の活動にもかかわらず、昭和から奇跡的にタイムスリップしたような美しい里山を残すことはできませんでした。しかし、私達の活動は、決して無駄ではなかった、と思います。

運動も一区切りとなった今、ここに、私達の活動の成果をご報告させていただきます。

 東浦町に「景観条例」、「太陽光発電設置に関する指導要綱(以下「要綱」とする)」の制定に影響を与えた。

 計画地①  
・残置森林(法定5m以上)が東ヶ丘団地側は「8m」になった。
・裁判が行われている間は、住民の監視活動の通報などにより、業者への指導が県からなされた。
しかし最高裁終了後、すぐに業者からの工事完了届が受理された


 計画地②
・残置森林が通常より多く(33%)残され、東ヶ丘団地からはパネルが見えないよう配慮された。
・通学路側からはパネルが丸見えであったが、植林、藁芝などの緑化が施されたので、数年たてばさらにパネルは隠れると思われる。
・新左田池に濁水が流れ込んだが、コルゲート管の周りにコンクリートの堤を設けて沈砂してから流すようになった。
・新左田池の水質検査を東浦町にて年一回行うことになった。
・「要綱」に基づき東浦町と事業者との間で協定が締結されたので、将来、発電が中止、終了する場合には、事業者が責任を持って撤去することを確約した。
・又、転売されても事業承継により協定は引き継がれることになった。
・定期点検、災害等については「覚書」を東浦町、事業者、住民とで取り交わした。

以上
 

計画地①についてはまだ「要綱」が制定される以前の許認可申請なので、交渉は計画地②より難しいと思われます。しかし各地で反対運動が起こり、法律も地元の声に耳を傾けつつあるので、より良い方向に向かうことを願っています。

「卯ノ里の里山を守る会」の署名運動に始まり、「東丘の環境を守る会」と合体して爆発的に大きな運動になりました。協力し合ったからこそ成し得たことで、どちらか一方では出来なかったことです。


「棚田の会」の人たちは暑さの中も慣れない農業を手作業で行ったり、計画地①の監視活動やバザーなどの資金集めに活躍しました。

「いこいの森」はいろいろなイベントを催し、DVDの制作ではインスタ映えするような楽し気な画像をもり込んで、運動の世間への広がりに貢献しました。そして「卯ノ里のメガソーラー裁判を支援する会」の皆様方のカンパにより、原告の私達は、裁判費用の多額拠出金の一部負担で、裁判に取り組むことが出来ました。心より感謝とお礼を申し上げます。

いこいの森.jpg

他にも「映像撮影」「ホームページの制作」「弁護団と協力して難しい裁判資料の作成」「ツイッターやフェイスブックでの発信」「署名集め」「ビラ配り」「いろいろな知識の提供」など数え切れないほどのご協力をいただきました。

又、メディアの方々や、議員の皆様、東浦町はじめ行政の皆様、そしていつも適切なご意見で支えてくださった経験豊富な他団体の方々にも心より感謝申し上げます。


最後に、この「裁判を戦って下さった弁護団の先生方」、本当にありがとうございました。先生方のお陰で、裁判を思い残すことなくやりきることができました。


私達は、「出来る時、出来る人が、出来ること」を皆様にお願いし、その人それぞれの個性を活かして、いろんな方向から「ベクトルは一つ」を合言葉にメガソーラー反対運動を繰り広げて参りました。

今後もこの精神を忘れずに、全国の仲間の皆様とつながっていきたいと思います。

bottom of page